先日、こんなコメントをもらった。
「今後は今うつ病に悩まされている方が回復できる手助けをしてあげて欲しいですね」
ふざけるな。冗談じゃない。
そんな大それたことができるわけがない。
勘違いしてる人がいる。
「うつ病になったから、うつ病の人を助けることができる」
そんなわけがない。
ここで、何でうつ病の人を助けることができないのかまとめる。
助けることができない理由
全てのものが敵に見える
うつ病になってしばらくすると、周りのもの全てが自分を攻撃してるような気分になる。
そんな状態の人間に「僕は味方だよ」って近寄ったらどうなると思う?
僕はそんな奴を殺したくなった。
お前に何がわかるんだ。どうせお前も僕を責めるんだろう。
わかったような口を聞くな。近寄るな。
人によって症状が違う
うつ病と一括りにされているが、症状は様々。
骨折を想像してほしい。
骨折する場所によって、痛い場所はもちろん、生活における影響なんかは変わって来る。
手の小指を骨折した人間と、足の太ももの骨を骨折した人間で、話が合うと思うか?
悪い例えだが、あなたが足の骨を複雑骨折して苦しい状況の中、小指の骨を骨折した人間に「気持ちがわかる」って言われると腹が立たないか?
つまり、そういうことだ。
人によって原因が違う
うつ病はつまり、心が壊れることだ。
心が壊れるぐらいの大変な状況にあったから、うつ病なんだ。
心が壊れるというくらいだから、相当複雑な状況だ。とても説明できるものじゃないのがほとんどだ。
要するに「同じ状況でうつ病になる人はいない」ということだ。
さらに付け加えると「うつ病になるくらい複雑な状況を理解できる人はいない」
うつ病の人同士、辛いことはわかるだろう。
しかし、何が辛いのか、何が苦しいのかは絶対に分かり合えない。
うつ病の人の気持ちは本人にしかわからない
ここまで挙げたことから、うつ病の人の気持ちが理解できることは絶対にありえないということをわかって欲しい。
「私はうつ病を経験したことがあるから、うつ病の人の気持ちがわかる!」と豪語する奴がいるが、そんなわけがない。
あの地獄を理解できるやつなんているわけがない。
助けが逆効果になることも
「私はうつ病を経験したことがあるから、うつ病の人の気持ちがわかる!助けてあげる!」とゴリゴリ近づいて来る奴がいる。
助けの押し売り。
これは本当にやめて欲しい。
本人に悪気がない分、タチが悪い。
こういう人間にグリグリ傷口をえぐられ、中から血が吹き出すんだ。
自己満足もいいとこだ。
そういう人は深呼吸して、自分がどうだったのかを思い返して欲しい。
そして、逆の立場になったときを考えて欲しい。
どうすれば助けられる?
うつ病の人を他人が助けることはできない。
薬飲んで、寝て、食って、あとは何か些細なきっかけだけだ。
きっかけは人によって全然違う。
朝起きた気分かもしれないし、テレビの何気無い1シーンかもしれない。
本人次第だ。
他人がどうこうできる問題じゃない。
外野が騒ぐな。その騒ぎが、うつ病の人を焦らせて、苦しめる原因になってるんだ。
さいごに
大変な目にあうと、周りの人は「その経験を活かして〜」だの何だの言って来る。
僕は小学校の時、いじめられた。
教師や親は「いじめられた経験があるから、教師になればいい。生徒の気持ちがわかるいい先生になれるから」とか言ってきた。
子供の頃の僕は「はぇ〜そうなんや〜」と目を輝かせていたが、物心がついた頃には正気に戻り「冗談じゃない!」と思った。
散々いじめられて、嫌な思い出しかない学校だ。
小学校、中学校、高校、そして大学を出て、また学校に戻って来るなんて、ばかじゃないのか?
もう学校にはうんざりだった。
人は大変な目にあうと「自分は特別な運命にあるんじゃないか」と勘違いする傾向にある気がする。
特別でも何でもない。
ただ酷い目にあった。それだけだ。それ以上でもそれ以下でもない。
さっさと忘れる。それに尽きる。
以上。
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