僕はポイントカードが嫌いだ。
財布がかさばるし、レジの前でポイントカードを出すためにモタモタするのがすごく嫌なのだ。
- 「ポイントカードはお持ちですか?」
- 「お作りします!」
- 「すぐできますから」
「いえ、結構です。」
何度このやり取りをしたかわからない。
コンビニ、ファミレス、家電量販店など…、どこへ行ってもこのやり取りをする。
しまいには「なんで作らないんですか?」「みなさん作ってますよ」と、食いついてくる店員がいる。
やめて欲しい。
食いついてこなかったとしても、不思議な顔をされることがほとんどだ。
なかなかこの気持ちをわかってもらえないので、ブログに文章として僕の気持ちをまとめて、できるだけ多くの人に知ってもらいたいと思う。
ポイントカードのおさらい
なぜ店はポイントカードを勧めるのか。
それは、その店だけで買い物をしてもらうためだ。
その店で買い物をすると、ポイントが貯まる。その店だけで買い物をし続けることで、貯まったポイントで商品を手にいれることができる。
ポイントで商品を買われると赤字になるかもしれないが、ポイントを貯まるまでに得た利益で十分まかなえる。
客はタダで商品が手にはいる。店はライバル店へ客を流れないようにできる。まさにwin-winのシステムだ。
なぜポイントカードを作らないか
お得なシステムなのに、なぜ僕はポイントカードを作らないのか。
それは「面倒くさいから」の一言に尽きる。
ポイントカードを作るところから、使うところまで、全てが面倒くさい。お得なのはわかるが、お得になるまでの過程が面倒くさくてポイントカードと付き合ってられない。
面倒くさいと言う回答で済ませたいところだが、世の中のポイントカード信者達は納得してくれないだろう。具体的にどこがどう面倒くさいのか次にまとめよう。
作るまでが面倒くさい
まずポイントカードを作ろうとしてくる店員が面倒くさい。
僕はコンビニでもどんなお店でもレジに長居するのが苦手だ。どうも後ろが気になって落ち着かない。
例えば次のやりとり。
「ポイントカードお持ちですか?」「すぐお作りいたします」
「いえ、結構です」
「5分でできますから」書類パサー
このやり取りだけでもヒヤヒヤする。もちろん店員も仕事なので、後ろに人が並んでいないことを確認してから勧誘しているのがほとんどだと思う。
しかし、今は客が並んでいなくても5分の間に並ばれたらどうするんだ?レジ前の5分は意外と長い。5分間に起きることを想像すると嫌になる。
加えて「5分でできますから」と言う言葉。だいたいが5分で終わらない。
「あっ、この書類忘れてました」「あっ、ここも書いてください」「あっ、身分証必要なんでした」
「あっ」
絶対にこの言葉が出てくる。
世の中にポイントカードを作ることについて手慣れた店員はいない。言い切ってもいい。
必ず多かれ少なかれミスをする。
そんなことをしているうちにレジに客が集まってきて、ポイントカードでいっぱいいっぱいな店員があたふたするのに付き合わされる。考えるだけで寒気がする。
こんな労力を使ってまでポイントカードを作りたくないのだ。
使うまでが面倒くさい
ポイントカードを作ったとしても、使うのが面倒くさい。
先述の通り、僕はレジ前でモタモタするのが苦手だ。
レジで財布からポイントカードを探す一手間が嫌だ。たくさんあるカードの中から「どこだっけ?」と探す作業がとんでもなく面倒くさい。整理しておけばいい話かもしれないが、いつ使うかわからないポイントカードを整理するなんて、それこそ面倒くさい話だ。
使ってからも面倒くさい
買い物をするにあたって、あまり頭を使いたくない。
ポイントカードがあるお店はどこでも「うちで購入していただければ〇〇%ポイント還元!」と言う広告を出している。
「割引をしない代わりにポイントをつける」と言うやつだ。
お金の計算が苦手なバカな僕には結局安いのかどうかわからなくなる。
僕の周りにはポイントカード信者が多いのだが、彼らによく聞かれるのが「その商品どこで買ったの?」「えー、あそこで買ったほうがポイント〇〇%で実質一番安かったのに」
こんなこと言われるとテンションが下がる。
それと同時にポイントカードしね。と思う。
そもそも買い物が面倒くさい
そもそも買い物という作業が苦手だ。
僕はとにかく早く欲しいものが欲しいのだ。
例えばゲームソフトをお店で買うとする。早くゲームで遊びたい。そんな時にポイントカードの勧誘を受けたとするとすごく腹がたつ。長くても30分くらいのことかもしれない。だが、僕にとってこの30分はとっても貴重なのだ。ゲームで遊ぶ30分が取られると思うと必死でポイントカードを作ることを拒絶する。
危険なのが、ポイントカードを作ることに手間取ってしまった場合だ。手間取ったことに対して体力を使い切ってしまう。こうなるとゲームを買うことだけでくたびれて、帰っても遊ばずに終わる可能性がある。
つまりポイントカードのせいで買った商品への情熱が冷めるのだ。
ゲームに限って言えば、僕にとってゲームは購入するところからプレイが始まっていると言っても過言ではない。
- 発売日に興奮で目が覚め
- 開店時間になるまでゆっくり朝の支度
- 時間ちょうどになるように家を出る
- 店に到着後店頭に並んでいるサンプルゲームパッケージを手に取り一呼吸
- レジに持っていき普段使わないお札だけで支払う
- コンビニの袋とは違う綺麗な袋に入れてもらい
- 来た時より早く帰る。
- ゲームプレイ
ここまでが1セットなのだ。
このセットの中にポイントカードの手順が含まれたとする。
- 発売日に興奮で目が覚め
- 開店時間になるまでゆっくり朝の支度
- 時間ちょうどになるように家を出る
- 店に到着後店頭に並んでいるサンプルゲームパッケージを手に取り一呼吸
- レジに持っていき普段使わないお札だけで支払う
- 「ポイントカードお持ちですか」
- 「結構です」
- 「すぐ作ります」書類パサー
- 「あっ」
- 「あっ」
- 「あっ」
- 「あっ」
- 「あっ」
- 「あっ」
- 「あっ」
- コンビニの袋とは違う綺麗な袋に入れてもらい
- 来た時より早く帰る。
- ゲームプレイ
お判りいただけただろうか?手順が一気に倍以上にふくらむのである。
これではくたびれてゲームどころではない。
僕にとってポイントカードは悪なのだ。
ポイントカード信者について思うこと
世の中には2種類の人間がいる。
「ポイントカードを作る者」と「作らない者」だ。
僕は、前者のことを親しみを込めてこう呼んでいる。
『ポイントカード信者』
ここで僕とポイントカード信者がどう違うのか書こう。
ポイントカード信者は、欲しいものを手に入れた後と同じかそれよりも、欲しいものを手に入れているときを楽しめる人たちだと思う。
つまりポイントカード信者は買い物において『結果』より『過程』を楽しんでいると言える。
僕は買い物においては、過程を楽しめない。時間がかかればかかるほど欲しいものへの熱がどんどん冷める。そうして手に入れても、手に入れたことに満足して一度も触らずに終わってしまうこともある。
しかし、ポイントカード信者は、欲しい者に対してどのようなアプローチで手に入れるかを全力で楽しむ。そして、自分の目標通りに手に入れると、とてつもない達成感と欲しい者に対する愛着が湧き、手に入れた後も存分に楽しむのである。
- 面倒くさがりで商品を買っても満足できるかどうかわからない者
- 商品をできるだけ安く買って、買った後も大切に使う者
どっちがいいかは一目瞭然だろう。
ポイントカード信者達には頭が上がらない。
なぜなら彼らの言い分は至極真っ当で正論で正解だから。
対して僕の言い分は「面倒くさい」だ。
ポイントカードの話では何も言い返すことができない。ただ彼らの「話」を「面倒くさくて苦しい話」を聞くことしかできない。
お得なのはわかっている。だが僕は面倒くさい、生理的に受け付けないのだ。
- 「だからお金がたまらないんだ」
- 「そう言うことを考えながら買い物をしないといけない」
- 「視野が狭い」
- 「長期的に物事を見れない」
- 「ばかだ」
耳にタコができるくらい聞いて来た。
でも面倒くさいから仕方ない。どうしようもないのだ。
どうやったらポイントカード作る?
どうやってもポイントカードは作りたくない。天地がひっくりかえろうと何だろうと作りたくない。
レジでお金を払う作業以外に何かが加わるのが嫌なのだ。
なのでポイントカードに変わる新しいシステムなら考えてもいい。
例えば、クレジットカードだ。僕はクレジットカードのポイントは気に入っている。
クレジットカードのいいところは、支払いとポイントが同じところだ。
しかし今度はクレジットカードの種類に問題が変わってしまう。
このお店ではこのクレジットカード、あのお店ではこのクレジットカードがお得…。
そして僕はこう言うのだ。
「クレジットカード面倒くさい」
最後に
きのこの山派とたけのこの里派のようにポイントカード信者と僕は一生分かり合えないのだと思う。
でも僕の方が弱いのは確かだ。言い分に筋が通ってないし、おそらく少数派だろう。
これからもポイントカード信者のポイントカードがいかに素晴らしいかについての話を右から左に受け流すように聞いていくだろう。
最後に
「ポイントカード爆発しろ!!!」
以上ご覧いただきありがとうございました。
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