この日誌を本格的に書き始めてわかったことがある。
それは
- 「他人にどうして欲しいか」
- 「どう助けて欲しいか」
だ。
この8ヶ月の間何度も「誰か助けて」と考えた。
Google検索で「うつ病 助けて」と調べた。
他にも家族から「何かできることはないのか?」と聞かれた。
わからないから苦しんでいた。とにかく不安で、悲しくて、辛くて、苦しい。
そんな中質問されてみろ、パニックだ。
でもようやくわかってきた。
僕はただ誰かに話を聞いて欲しかった。
これまでを振り返ってみる。
3年間の思い出
ブラック企業の思い出
3年前、ブラック企業に入社した。
そこで1年目からパワハラをうけてきた。
口を開くたびに怒られた。
出勤したら別の支店にいる上司に電話で挨拶をする。そして簡単な引き継ぎ作業をするのだが、そこでまず一回怒られる。内容は実にしょうもない。
例えば「そこは “に” じゃなくて “を” だろ!」と接続詞の“てにをは”について怒られる。
電話を切ると同じオフィスにいる上司に怒られた内容を聞かれるので、話さないといけない。
そして上司に怒鳴られる。殴られることもある。
ここまでで午前が終わる。
午後では1度や2度、何かしら仕事上のトラブルが起きる。単純なミスをしてしまったり、わからないことを質問したりだ。
トラブルのたびに怒鳴られる。
「なんでそんなことも分かんねえんだ!」
退勤時間間際になると、朝とはまた別の人から電話がくる。朝怒られた内容についてまた怒られるのだ。
電話が終わりようやく帰れると思った頃。
出張に出ている上司が戻ってきていて、説教が始まる。
「さぁ、説教の時間だよwww」
この言葉が忘れられない。この上司からも頭を叩かれる。
こんな毎日が続き、自然と話さなくなったし、話したくなくなった。
しかし口数が少なくても怒られた。
- 「なんで質問しないんだ!」
- 「わからないことは聞け!」
- 「何か反応しないとわからないだろ!」
- 「はいを使うな!」
口を開くと怒られた。
- 「質問するな!自分で調べろ!」
- 「なんでそんなことも分かんねえんだ!勝手に調べろよ!」
- 「お前は何を言っているか分かんねえんだよ!」
- 「はいかいいえで答えろ!」
上司の講義の後、急に「マネしろ」と言って、僕に上司がやった講義のマネをやらされる。
それは動画に撮られていて、後で一緒に見て説教される。
- 「『あっ、あっ』っていうな」
- 「『えーと』使いすぎ」
- 「3秒以上黙ると、こっちは何があったのかわからないだろ」
これらのことが毎日だ。毎日続く。
3年間、具体的にはこの状況が2年続いた。
話すことが怖くなった。
プライベートの思い出
誰も僕の愚痴を聞いてくれる人はいなかった。
- 会社の人は話すと怒られる
- 家族は真面目に聞いてくれない
- 恋人は僕の話を聞いてくれない
- 友達も聞いてくれない
僕はいつも聞き役だった。
会社でも、家族も、恋人も、友達も、僕の話を聞いてくれない。
僕は自分のことを話すのを諦めた。
精神病院の思い出
会社を辞めるために2つの精神病院に行った。
1つ目は5分しか話ができず、それも先生がテンプレートのような質問をして、それに応えるだけ。
「大変な会社だね。診断書書くので使ってください。」
これで終わりだった。
2つ目では1つ目に比べるとしっかり話ができた。カウセリングもしてもらった。
しかし、1週間に1回の30分では「3年間の何が辛かったのか」について話しきれるわけもなく、加えて毎回最初の15分はカウンセラーの1週間前のおさらいだった。
挙げ句の果てに「会社がまともで僕の頭がおかしい」扱いをされた。
「会社辞めちゃいけない」とまで言われた。
僕の話が下手なせいだ。
そりゃそうだ、3年間まともに話していなかったので、うまく物事を伝えられるわけがない。
本当にショックだった。
ここまでが3年間の振り返り。
今まで思い出さないようにしてきた。
僕はただ誰かに話を聞いて欲しかった
3年間、そして8ヶ月間、誰にも話を聞いてもらえなかった。
つまり3年と8ヶ月分の不満や愚痴や怒りや悲しみが頭の中に詰まっていたのだ。
この日誌で思ったことを思ったままに文章にすると、なんだか変な感覚になる。
多分、話すという感覚はこんな感じなんだと思う。
そして、この日誌のアクセス数を見て、読んでくれている人がいると思うと、先ほどとは別の感覚になる。
多分、聞いてもらうという感覚はこんな感じなんだと思う。
この感覚で、気持ちがすっきりして落ち着く気がする。
話して、聞いてもらえれば助かるのかもしれない。
もちろんそんな単純な病気じゃないが、いい影響があるのは確かだと思う。
これからはブログという形で3年と8ヶ月分の膿を出そうと思う。
気合を入れてしまうと、気分が落ちるのが早くなってしまうので、できるときに好きなことを書こう。うん。
以上、ご覧いただきありがとうございました。
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