僕はシステムエンジニアとして、うつ病になるまで3年間ブラック企業に勤めました。
ブラック企業で僕を追い詰めた上司は、40歳の頑固な人で、とにかく思っていることを言わないと気が済まないタイプでした。
その上司は人のちょっとした失敗でも小一時間問い詰めないと気が済みません。
ひどい時は数年前の失敗をほじくり返して、同じ説教を小一時間することもありました。
この話は、僕が入社3ヶ月目に起きたトラブルを2年経った日に上司から説教された時の話です。
上司の紹介
まずは、40歳の意固地な上司の紹介です。
冒頭でも少し書きましたが、いつまでも人の失敗を餌に説教をする人でした。
たちが悪いのが、説教をしてやってる感を出すことです。若者を育てている俺カッコイイ!って感じが見え見えでした。
仕事にトラブルや問題はつきものです。
僕はシステムエンジニアというお仕事は、トラブルや問題を短時間で周りの影響を少なく解消するお仕事だと考えています。
例えばですが、トラブルが起きた場合にすることとして
- 問題の正確な把握
- 影響範囲の判断
- 解決策を考える
- 犯人探しは2の次、ていうか無駄な時間。いらない。今後の対策という形なら最後にやる。
こんな風に僕は考えています。
どんなに小さな火種でも、放っておくとどんどん大きな火になります。
トラブルもそれと同じで、とにかく速く解決することが重要です。
しかしこの上司がトラブルが起きた時にすることは
- 犯人探し
- 説教
こんなことしている間にどんどん影響範囲が広がっていきます。
火が大きくなるのと同じペースで、上司の説教もヒートアップ。
「ほら、お前のせいでこんなにひどいことになっているぞ!!」
いや速く消しに行けよ(笑)って話なんですがね〜。。。
とにかく、この上司は説教好きでした。
入社3ヶ月目に起きたトラブル
タイトルの話をする前に、入社3ヶ月目に起きた話をお伝えしなければなりません。
そのトラブルは、簡単な在庫管理システムを構築する受託案件のプロジェクトで起きました。
プロジェクトのメンバーは次の2人、
- 50歳の超ベテラン
- 30歳の中途採用の新人
50歳の超ベテランは、過去に「ボ○バーマン」を作るプロジェクトにいたプログラマーで、いろんなゲームのプロジェクトに参加してきた超すごい人です。
30歳の新人は、専門学校卒業してからこの会社に入社するまで、他の会社でテスターやサポートセンターとして働いてきて、今回この会社にプログラマーとして未経験で中途採用された人です。
トラブルはプロジェクト開始してから1週間後に起きました。
50歳の超ベテランのペットの愛犬が亡くなってしまったのです。
50歳の超ベテランは独身で、ペットを息子のように可愛がっていました。
50歳の超ベテランはうつで会社に来なくなってしまいました。
ここで仕事を断ればよかったのに、社長は30歳の新人一人でやらせることを決定しました。
社長の言い分としては、「テスターやサポートセンターの経験だとしても、同じ業種の会社に居たんだからやれるだろ。30歳だし。」とのこと。
社長が決定した次の日、
30歳の新人は東京駅でおじいちゃんにぶつかって足の靭帯を痛めました。(本人談)
30歳の新人はおじいちゃんを恨んで裁判を起こそうとします。
30歳の新人は裁判の準備と、足の痛みで働いている場合じゃなくなりました。
ここで仕事を断ればいいのに、社長は諦めませんでした。
当時同じ事務所を使用していた別会社の人間である僕に協力をお願いしてきました。
当時の僕のスペックは、
- 21歳
- 普通高校の高卒
- 仕事は携帯電話関係の会社のテレアポで入社3ヶ月
- IT系の仕事は未経験
- プログラム歴は独学で1ヶ月
- パソコンのキーボードは人差し指で打つ
社長の言い分は、「50歳のうつ病は出社しないが、電話やチャットでやり取りできる。もし連絡が取れない場合、他の社員がいる。他の社員は外部の会社に出向してここにはいないが、電話やチャットでやり取りすればいい。」
つまり、手を動かせるのは君だけだ。最大限サポートするので、助けて!ってことでした。
サポートしてくれるなら安心だな。と思って手伝うことになりましたが、これが僕の地獄の幕開けでした。
当時の僕は始めての経験ばかりでした。一人で客先に行って要件定義させられたり、一人でなんとなくプログラム書いたり。。。
わからないことだらけでした。
なので、「サポート」を最大限活用しようとしたのですが…
50歳の超ベテランへ電話すると
- 出てくれない
- 出てもわからないと言われる
- 出ても「ごめんね、目が悪くてパソコンの画面が見えないんだ」
仕方がないので、出向している40歳意固地上司へ電話します
- なんでそんなこともわからないの
- 50歳超ベテランに聞け
- そんなことで電話すんな!!
怒られます。※この上司、僕の状況わかっててやっています。
そんなこんなでなんとか一人でプロジェクトを終わらせました。
以上が入社3ヶ月目のトラブルです。
それから、僕はこの会社にヘッドハンティングされることになり、このブラック企業に入社。
その後2年経った時がタイトルの話の舞台になります。
上司を言いまかした話
長くなりましたが、ようやく本題です。
ヘッドハンティングされてから、40歳上司に怒られ続ける日々。
僕にも限界がきました。
40歳上司からこう言われました。
「ていうか2年前の君の仕事さぁ、あれはないよね〜。意味のわかんない質問ばっかりでさ、まず、私に質問することがナンセンス。50歳の超ベテラン質問しないといけないよね〜」
上司の掘り返し説教は、なんの脈略もなく始まる。
僕「50歳の超ベテランは犬しんでうつになりましたからね。」
思わず言葉に棘を含んでしまう。
40歳「でも、電話はできるよね?何言い訳しちゃってんの?」
いつものペースで説教できず、カチンとくる上司
僕「電話しましたよ。何度も質問しました。帰ってきた返事は、『ごめんね、目が悪くてパソコンの画面が見えないんだ』でした。」
40歳「www君それ、言葉の通り真に受けちゃダメだよwそれ避けられてるじゃんw」
僕「そもそも、わかってます?僕この会社の人間じゃなかったんですよ?ブラインドタッチもできず、プログラムも独学で1ヶ月。50歳超ベテランは犬しんで、30歳新人は謎の怪我。サポートしてくれるはずの人間には怒られ、客先で怒られ、社長に怒られ、テレアポの仕事をおろそかにして怒られ、そしてなんで今になっても怒られるんですか?」
慣れてなくて、おたくっぽい早口で話す。
40歳「へ、へぇ〜。それは大変だったね。わ、悪いことしたね。」
思わぬ反撃にドン引きの上司。
あくまでも人ごとでした。
あ、そっか、この人にとっては、この程度のことなんだ。
ただの説教するための餌でしかないんだ。と思い虚しくなりました。
わかった事
この出来事が起きるまで、僕は40歳上司に対して恨みを持ち続けていました。
このことを忘れず、いつかやり返してやる!とまで思っていました。
上司を言い負かしましたが、結果は、勝ちか負けかでいうと、負けです。
なぜか?それは、相手は何とも思ってないし、言い負かされたとも考えてないからです。
当時、復讐が叶う時だ!とも考えましたが、この上司の様子をみて、
いつまでも引きずっていた自分がただ惨めに感じました。
こんな人間に対していつまでも考え続けるのは無駄だとわかりました。
これからどうするべきか
今後、他の人に同じことをしないためにもこの経験は忘れるべきではないと考えます。
忘れるべきじゃありませんが、40歳の上司の前では忘れるようにしようと思います。
こういう人間の前では変に固定概念がつけて接してしまうことで、かえってうまくコミュニケーションが取れなくなってしまうことになります。
まだうまく言葉にできませんが、今はこういう風に頭を整理してます。
以上、ここまで読んでくださりありがとうございました!!
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