ブラック企業体験記。占いが好きな社長の話。

体験談
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僕が勤めていたブラック中小企業の社長は、占いが好きでした。

中でも統計学にはまっていて、統計学で導き出される占い的なものが大好きでした。

会社に入社した人は履歴書の写真を使って、占うのが恒例行事でした。

僕も例外なく、気づかぬうちに占われていて、ある日突然社長からこう言われました。

 

「お前、今日からトラブルメーカーな」

 

統計学で導き出された結果、僕はトラブルメーカーだったのです。

その日から、何か問題が発生すると原因は全て僕のせいになりました。

 

一度も使ったことないウォーターサーバーの水が切れたのに交換しない犯人にされましたし、一度も使ったことない事務所のキッチンを汚した犯人にもされました。

 

小さなトラブルはもちろん、このブログで書いてきたブラック企業体験談も、全て原因は僕にあるとされてきました。

「やっぱりトラブルメーカーだなwお前はw」

何か問題が起きるたびに言われました。

 

毎日言われるうちに、本当に自分のせいだと思い込むようになりました。

今でも、何か身の回りで問題が起きると、真っ先に自分を疑ってしまいます。

 

うつ病になり、仕事を辞めて実家に帰ってきたとき、トイレが詰まったことがありました。

最後に入ったのは弟でしたが、その前に入っていたのは僕でした。

弟は必死で自分じゃないことを家族に弁明していました。

しかし、僕は自分のせいかもしれないという思いから、何も言いませんでした。

結果、トイレが詰まったのは僕のせいになり、紙の使い方やトイレの流し方を親から諭されるように説明されることになりました。すごく惨めに感じました。

 

 

全世界の占い師に言いたい。

生半可な気持ちで人を占うな。と。

あなたたちがきっかけで人生が狂う人がいるんです。

 

占いを信じる人たちに言いたい。

占いを信じるな、あくまで参考にしろ。先入観を持って人と接するな。

人は占いによって説明できるほど単純な生き物じゃない。

その日のコンディションや気分で性格が変わるし、考えていることも違う。

 

世の中に言いたい。

ごねた者勝ちの世の中をやめよう。

ごねてごねて話をややこしくした方が勝つ確率が上がるなんてどうかしてる。

 

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