うつ病ニートの元システムエンジニアが稼働時間400を超えた時の体験を語る。

体験談
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1ヶ月の稼働時間が400時間を超えた時の話をします。

当時の僕は技術派遣という形でブラック企業から大企業へ出向して働いていました。

 

ある日、ブラック企業の上司から

「社内で請け負った案件の納期が間に合わないから、土曜日ブラック企業に出勤してくれないか?」

と連絡があり、休日出勤することになりました。

よくあることでした。

簡単な案件?

そして土曜日当日。

ブラック企業の社内に出向している社員全員(5人)が集まりました

案件の説明として以下のように説明を受けました。

  • システム開発会社Aから請け負った案件
  • うちの会社はいわゆる2次請け
  • 簡単な単体テストをやる
  • 簡単なバグは直す
  • 機能の開発は終わっているが、デザインが出来ていない
  • デザインのテンプレートはできてる
  • 完成した機能を壊さないようにデザインをテンプレートからコピペする

これを聞いた時「なんだ簡単じゃん」と思いました。

僕たちが来なくてもいいような内容でした。

 

上司は「社内に新人しかいなくて思うように作業が進まなかった。できる人たちで一瞬で終わらそうと思った」とのこと。

加えて「納期が月曜までだから土日でなんとかしたい」と言っていました。

地獄の始まり

早速作業に取り掛かろう!と、新人K君に細かい作業を聞きました。

新人K「単体テストは書類に書いてある通りにやります」

書類にはこう書いてあった。

  • 画面が設計書通りになっていることを確認
  • 機能が設計書通りになっていることを確認

え?これだけ?設計書はどこにあるの?

「これです」

設計書と画面を見比べる。

 

全然設計書通りになっていない…。そもそもデザインが画面に反映されてない。

 

つまり、テストできない。

新人K「そうなんです、できないんですw」

何笑ってんだ。

 

デザイン反映させる作業はうちがやるんだよね?先にそれをやらないといけないってこと?

新人K「そうなんです。けどテンプレートと設計書に書いてあるデザインが全く違っていて、何が正しいのかA会社から聞いているところなんですよ

A会社から返事は?

「ありません」

A会社は土日やってるの?

「やってません」

 

じゃあ今日何もできないじゃん!!!

 

残りの作業は、簡単なバグの修正だったけ?あれは?

新人K「これ難しいんですよ。設計書に何書いてるかよくわからなくて…」

どれ?

「これです。ここの機能を作るんです」

  • 商品カート機能
  • 商品購入機能
  • 売上編集機能
  • クレジットカード機能
  • 返品機能

 

 

全部お金が関わる重要機能じゃねーか!!!

 

この仕事いつうけた?

「先月です」

 

納期1ヶ月で出来るわけないやろ!?

 

再び社員招集。

デスマーチ

叩けば叩くほど出て来るボロ。

  • A会社は開発できる人材がいなくて、うちの会社に仕事を丸投げしていた。
  • 打ち合わせに出ていたのは新人だった。
  • 打ち合わせ当日は毎回上司全員病欠していた。
  • A会社は、新人が「はい」しか言わないのをいいことに理不尽な要求をしていた。

しかし、僕がどんなに話しても、会社の人間の顔はハテナのまま。

まだ事態の重大さを理解していない。

 

徹夜したら出来るだろ!の社長の一声で土日徹夜する羽目に…。

 

しかし、出来るはずもなく…。

  • 毎日怒鳴る社長。
  • プログラムが書けないことが判明する社員全員。
  • そもそも設計書が読めないことが判明する社員全員。
  • うつ病を理由に休む社員。
  • 咳をしたら肋骨が折れたと休む社員。
  • 姪の運動会で休む社員。

休んだ社員全員分の作業をやる僕。

  • 昼間は大企業へ出向。
  • 夜間はブラック企業で徹夜。
  • 土日はA会社へ出向。

数分ごとに鳴る僕のケータイ。

  • 大企業から。
  • ブラック企業から。
  • 大企業とブラック企業の間に入っている派遣会社1から。
  • 大企業とブラック企業の間に入っている派遣会社2から。
  • 大企業とブラック企業の間に入っている派遣会社3から。
  • A会社から。
  • A会社とブラック企業の間に入っている派遣会社Hから。
  • 派遣会社Hが呼んだ応援の技術者1から。
  • 派遣会社Hが呼んだ応援の技術者2から。

そして、母親から

このタイミングで東京に行きたい。息子の顔見たい。とのこと。

事情を話し、無理なことを伝えた。

 

…しかし母親は信じられない行動に出ました。

 

ブラック企業に電話したのです。

 

詳しい話は知りませんが「うちの息子に手出したらただじゃおかねえ」みたいなことを丁寧に遠回しに言ったそう。

連絡網に母親追加…。

 

地獄絵図ですよ。。。

 

あ、あと、こんな中、彼女に振られました。

彼女から電話で

彼女「浮気したから別れよ」

浮気男「ブフッw」

ガチャッ

 

散々です。

 

すり減っていく何か

こんな毎日。ミスも多くなり、ぼーっとする場面が増えました。

  • 朝昼は大企業で注意を受け
  • 夜はブラック企業の社長に怒鳴られ
  • 土日はA会社から注意を受け
  • 不定期で怒りの電話やメールがくる

寝てないわ、ずっと誰かと連絡してるわ、プログラム書いてるわで、意味がわかりませんでした。

しかも大企業では、某データバンクの本番環境のデータベースを触っていました。

もし何か間違いでも犯すと、億ごえの損失。

精神をすり減らして仕事していました。

最後に

僕が月の稼働時間400を超えている中、他の社員は100もいかないというカオスな状況でした。

 

歩いていて何度倒れそうになったか…。

地面が揺れるんですよ。

実際揺れてるのは僕なんですけど。

 

…つかれたので今日はここまでにします。

次また体調がいい日に思い出したことをまとめようと思います。

 

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